設計編
- CB工法はA級継手ですか?
- A級継手です。
- 塑性ヒンジとはどこに発生するのですか?
- 材端域に発生します。
基本は、梁の材端域に塑性ヒンジを想定します。
柱の材端域に塑性ヒンジを設けると、柱が壊れ、階が潰れます。
柱が壊れ、階が潰れていくことをパンケーキクラッシュといいます。
- 基礎に使用制限はありますか?
- 基礎に塑性ヒンジを設計することはありません。
そのため、使用制限はありません。
(注)基礎に塑性ヒンジが発生する場合もあります。その場合はヒンジゾーンを避けて継手を設けてください。
- 塑性ヒンジ、ヒンジゾーンはなんですか?
- 大地震の際、壊れる可能性がある箇所です。
壊れる可能性があるので、継手を設けてはいけません。
柱面から梁せい分(1.0D)がヒンジゾーンになります。
- 使用制限はありますか?
- ヒンジゾーンに継手を設けることはできません。
CB工法に限らず、A級継手はヒンジゾーンに継手を設けることができません。(構造計算ルートごとで異なります)
- 構造計算ルートごとの継手制限を教えてください。
- ルート1、ルート2は、構造計算上塑性ヒンジを想定していません。
そのため、ヒンジゾーンがないため、使用制限はありません。
ルート3は、塑性ヒンジを想定しています。
そのため、使用制限があり、塑性ヒンジを避けて継手位置を決める必要があります。
- 免震構造の場合、塑性ヒンジは発生しますか?
- 免震構造の上部構造は、塑性ヒンジは発生しません。
- 圧接の継手位置に溶接継手を設けることはできますか。
- できます。圧接の継手位置は応力が一番小さい箇所のため、安全側の配慮になります。