設計編

設計編

免震建屋なのでヒンジが発生しないが、材端域での継手は避けるべきか?
ヒンジが発生しないことが確認されている場合は、使用基準において制限を受けません。あえて材端域での継手を避ける必要はなく、施工面でのメリットを優先できる良い例です。
継手位置は標準仕様(圧接)と同じですか?
異なります。継手性能においてCB工法(溶接継手)はA級継手として評価されており、使用基準に継手可能な位置が定められています。標準仕様と異なり、上端筋・下端筋の区別は無く、基本的にヒンジの発生する部分では継手が設けられないという基準です。ただし、設計ルート3においては、部材種別をFA→FCのように変えて確認が出来た場合はヒンジゾーン内で継手を設ける際は、2015年版建築物の構造関係技術基準解説書P388を参照。
適用できる鉄筋に制限はありますか?
あります。CB工法は評定の範囲において旧 建設省の評定にて性能が確認されています。ただし、継手の施工技術において鉄筋は選びませんので、範囲以外については、施工前試験等で性能を確認できれば適用可能です。
継手の性能を確保するのに重要な要素はなにですか?
溶接継手は作業者の技量および施工環境により品質が左右されます。作業者の技量は施工前試験で確認するのが良いです。また、施工環境については、まず電源容量の確保と言えます。当然のことながら作業者が作業しやすい環境であることも重要です。なお、雨天時の施工は溶接の観点からも安全面においても行うべきではありません。
引張試験結果で強度は満足しているが、破断位置が溶接部となった場合どのように判定すべきか?
継手性能判定基準より、まず、強度を満足している点は合格である。ただし、破断位置は母材部分(溶接金属を除く部分)とする規定において判断が必要となる。そこで、破断した試験片の破断面検査を行い明らかに溶接欠陥が内在する(破断面に融合不良・スラグ巻き込み等の痕跡が見あたる)場合は不合格であるが、溶接欠陥が見あたらない場合は合格とする。なお、溶接欠陥が無い場合の溶接部破断の多くはボンド部である。これは、現在の鉄筋がほぼ電炉材でありスクラップから製造されているため溶接に適さない化学成分を高炉材より多く含んでいること、溶接ワイヤが高炉材用に成分調整されていること、により鉄筋母材と溶接ワイヤの化学成分におけるなじみがやや欠け、鉄筋母材と溶融金属との境界面であるボンド部で破断することとなる。
打ち継ぎにおいて、既存側が丸鋼(SR)の場合は施工可能か?
施工技術的には可能です。同規格の丸鋼があれば施工前試験を行い確認すると良いでしょう。通常、異形棒鋼(SD)を打ち継ぐことになるので強度的には丸鋼側が低強度となり継手性能は丸鋼により決定づけられます。